高校社会の選択科目は何を選ぶべき?日本史・世界史・地理・政治経済・倫理の特徴まとめ

最終更新日: 2019/11/27 12:54
高校生

文系受験生にとって、社会の選択科目を何にするかは、大学受験に合格する上で非常に重要です。ある程度勉強してみて「やっぱりこの科目は自分に合わない」と再び勉強する科目を変えるようでは、勉強時間の大きなロスになってしまいます。

本記事では、日本史・世界史・地理・政治経済・倫理の特徴や暗記量、それぞれの科目に向いている人などについて解説しています。高校社会の科目選択で迷っている人は是非この記事をご覧ください。

高校社会の科目を選択する際に大切なこと

高校社会の科目を選択する際にまず考えるべきことは、暗記が得意かどうかということです。

「暗記が得意」、もしくは「覚えるのが苦にはならない」という人は、日本史か世界史を選んでおいた方が無難です。何故ならば、日本史と世界史であれば、ほぼ全ての大学(もちろん文系に限定されますが)を受験できるからです。

もしも「どうしても暗記が苦手」という場合は、日本史・世界史以外の科目も選択の視野に入れる必要があるでしょう。

高校社会の科目別特徴

科目名暗記量受験できる大学数こんな人におすすめ
日本史多い多い・大河ドラマや時代劇が好き
・ミクロな視点で物事を捉えるのが得意
・漢字を覚えるのが得意
世界史多い多い・マクロな視点で物事を捉えるのが得意
・視覚的に位置関係や変化を捉えるのが苦にならない
・国際系・外国文学系の学部学科を目指している
地理やや少ない少ない・暗記するよりも考える方が得意
・数的にデータを分析するのが好き
・国公立大志望の理系受験者
政経普通普通・普段からよくニュースを見ている
・暗記にも思考力にもそこまで自信がない
・社会科学系の学部を志望している
倫理少ない非常に少ない・哲学や思想が好き
・できるだけ短期間の勉強で成果を出したい
・世界史選択の国公立大受験生

日本史

おすすめ度
★★★★★

日本史には、以下のような特徴があります。

  • 暗記量はかなり多い
  • 漢字が多い
  • ミクロな視点で物事を捉えるのが好きな人に向いている
  • テーマ別に歴史を捉える力も必要

日本史は、高校社会の中では世界史と並んで暗記量が多い科目です。

ただ、世界史と違って日本のことしか学ばないので(他の国の歴史にも軽く触れることはある)、時代劇や日本の歴史が好きな人、ミクロ(細かい)視点で物事を捉えるのが好きな人には向いています。

世界史のように「同時代に他の国では何が起こっていたのか」を考える必要はそこまでありませんが、日本史であっても、大まかな時代の流れという「タテの軸」と共に、経済史・思想史・建築史・女性史・法制史・戦争史・外交史といったように「ヨコの軸」で歴史を捉える力も必要になります。

ちなみに、日本史はとにかく漢字が多いので、漢字が苦手だという人には向かない科目でしょう。

世界史

おすすめ度
★★★★★

世界史には以下のような特徴があります。

  • 暗記量はかなり多い
  • カタカナが多い
  • マクロな視点で物事を捉えるのが好きな人に向いている
  • 「同時代に他の国では何が起こっていたのか」というヨコ軸で歴史を捉える力が重要
  • 世界地図の変化を正確に暗記する必要がある

世界史も、高校社会の中では日本史と並んで非常に暗記量が多い科目です。

ただ、日本史と違って、世界全体の歴史を包括的に学ぶため、マクロ(広い)視点で物事を捉えるのが好きな人に向いていて、「同時代に他の国では何が起こっていたのか」というヨコ軸の視点を常に持って勉強を進めていく必要があります。

世界史の勉強で最も大変なのは、世界地図の変化を覚えることだと言われています。現代の世界地図を正確に暗記することはもちろんですが、時代の流れによって国がどう変化してきたのか、民族がどう移動していったのか、といったことまで地図の中で細かく覚える必要があります。

余談ですが、大学の勉強では日本史の知識よりも世界史の知識の方が役立つ場面が多く、国際・外国文学系の学部学科に進むならば、世界史を選択しておいた方がいいでしょう。

地理

おすすめ度
★★★★

地理には以下のような特徴があります。

  • 暗記量は日本史や世界史の3分の2以下
  • データを分析する力や論理的思考力が重要
  • 数学が得意な人に向いている

地理は、高校社会の中では暗記力よりも分析力や論理的思考力が求められる科目です。そのため、数的データを分析するのが好きな人、数学が得意な人に向いています。理系の国立志望者の場合は、地理を選択するのがおすすめです。

一見世界史と親和性が高そうですが、このように地理では理系的思考力が求められるので、必ずしも世界史と相性が良いという訳ではありません。

受験できる大学数は政治経済よりも少ないですので、私大文系志望の高校生は自分の志望校で地理を受験できるのかを必ず確認するようにしましょう。

政治経済

おすすめ度
★★★★

政治経済には以下のような特徴があります。

  • 思考力と暗記力がバランス良く求められる
  • 人文科学系の学部では受験できない場合が多い
  • 得点源にはしにくい

政治経済は、普段からニュースをよく見ている人や社会科学系の学部を目指している人には、最もおすすめの社会科目です。

また、政治経済は、日本史や世界史ほどの暗記量は必要なく、地理ほどの理系的思考力も必要ありません。そのため、「覚えることも考えることもどちらも得意じゃない」という人は、政治経済を選ぶのが無難でしょう。

デメリットとしては、日本史や世界史のように全ての大学で試験を実施している訳ではなく、特に人文科学系の学部(文学部など)では受験できない場合が多いこと、得点源にはしにくいことが挙げられます。

余談ですが、高校の政治経済では現代社会を生きていく上で必要不可欠な知識を学ぶので、社会に出てから最も役立つのは政治経済だと言えるでしょう。

倫理

おすすめ度
★★★

倫理には以下のような特徴があります。

  • 暗記量は非常に少ない
  • センター試験で高得点を出しやすい
  • 一つ一つの思想を深く理解することが大事
  • 世界史との親和性は抜群
  • 受験できる大学は高校社会科目の中で最も少ない

倫理は暗記量の割に高得点が取りやすく、コスパは非常に良い科目だと言えます。受験3ヵ月前くらいに勉強を始めても、センターで高得点を取ることは十分に可能です。

ただし、倫理は一つ一つの思想の意味を深く理解していなければ問題が解けないので、語句を丸暗記しただけではとても太刀打ちできません。

受験できる大学は非常に少なく、センター試験や筑波大・中央大・日大といったほんの一部の大学くらいしか倫理は選択できません。ただ、世界史の思想分野との親和性は抜群なので、世界史選択の国公立大受験生はセンター公民で倫理を選択するのが良いでしょう。

まとめ

ここまで高校社会の科目別特徴を紹介してきました。日本史と世界史が最も受験できる大学数が多いため、ほとんどの受験生は日本史か世界史を選ぶでしょう。しかしながら、日本史と世界史は暗記量が膨大なので、人によっては他の科目を選んだ方が良い場合もあります。

今回解説した科目別の特徴をしっかりと理解して、後悔のない科目選択を行って頂ければ幸いです。

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