【例文付き】高校生の読書感想文におすすめの書き方!手順を覚えて効率的に書く方法

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高校生になっても、夏休みの宿題などにおいて読書感想文が課されることがあります。普段あまり読書をしない人にとっては、どのように書けば良いのか見出しづらいですし、大学受験を控えている人にとっては、読書感想文は早く終わらせて他の勉強に時間を費やしたいと思われるでしょう。

実は、読書感想文には「短時間の労力で効率的に合格点を取れる書き方」というものが存在します。このパターンに従って書けば、高得点は難しいかもしれませんが、最小限の時間と労力で平均以上の点数が取れる読書感想文を仕上げることができるはずです。

この記事では、「時間がない」「読書感想文にあまり労力をかけたくない」「合格点が取れれば十分」「先生に好かれる書き方が分からない」といった高校生に向けて、読書感想文の基本的な書き方、読書感想文におすすめの本などを紹介しています。

初心者でも短時間で効率的に書けるように例文付きで手順を解説していますので、読書感想文の書き方で悩んでいる方はぜひ本記事を最後までご覧ください。

読書感想文用の本の選び方

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読書感想文の書き方を解説する前に、まずは読書感想文用の本をどのように選んだら良いかについて説明していきましょう。

もしも自分がお気に入りの本があるのならば、迷うことなくその本を選ぶようにしてください。自分の好きな本が既にあるのなら、わざわざ新しく本を買う必要はありませんし、好きな本であれば感想も書きやすいでしょう。

ただ、恐らくこの記事を読んでいらっしゃる高校生の中には「普段は読書をあまりしない」「お気に入りの本なんてない」という方が多いのではないでしょうか。そのような方は次の4点を意識して本を選ぶようにしましょう。

  • 興味をそそるようなタイトルの本から選ぶ
  • 1週間以内で完読できそうな本を選ぶ
  • 自分の体験談を交えやすい本を選ぶ
  • 教養書や入門書から選ぶ

興味をそそるようなタイトルの本から選ぶ

古本屋や図書館をブラブラと歩いていると、たとえ読書嫌いであっても、興味をそそるようなタイトルの本が1冊はあるはずです。少しでもビビッときたら2、3ページ程度立ち読みしてみて、完読できそうかチェックしてみましょう。

ちなみに、一般的な本屋さんだと立ち読みができないので、読書感想文用の本を選ぶ時は、古本屋か図書館に足を運ぶのがおすすめです。

1週間以内で完読できそうな本を選ぶ

普段読書をあまりしていない人は、何百ページもある本を完読するのは厳しいでしょう。読書感想文を書く前に、本を読むのに挫折してしまっては意味がありませんよね。

長い本を読んでも短い本を読んでも先生からもらえる評価は変わりませんから、できるだけページ数が少なくて読みやすそうな本を選ぶのがおすすめです。

ただ、あまりにも短い本だと大して書くネタが見つからないので、目安としてはあなたが1週間以内で完読できそうな本が良いでしょう。

自分の体験談を交えやすい本を選ぶ

読書感想文を書く時は、自分自身の経験と結びつけながら、本の感想を述べることが求められます。

ですから、読書感想文用の本は自分の体験談を交えやすそうな内容のものを選ぶようにしましょう。例えば、野球部に所属している方でしたら、スポーツの教養書、野球がテーマの小説などを選ぶのがおすすめです。

教養書や入門書から選ぶ

読書感想文用の本は小説でも構わないのですが、普段あまり小説を読まない人でしたら、教養書や入門書などから選ぶと良いでしょう。

小説というのは作者の伝えたいことが明確に分かりやすく書かれている訳ではないので、普段あまり小説を読まない人が読書感想文を書こうとすると、単なる「面白かった」「つまんなかった」などの感想で終わってしまいがちなのです。

どちらかと言えば教養書や入門書の方が筆者の主張がはっきりと書かれているので、「この本を通じてどのような学びを新しく得たか」という部分が比較的書きやすいと言えるでしょう。

読書感想文の書き方のポイント

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「感想」とは「本を通じて新たに学んだこと」

読書感想文の「感想」とは、「面白かった」「つまらなかった」といったことではありません。読書の感想を述べることとは、読書を通じて自分が新しく学んだ事柄を書くことなのです。つまり、

自分は今まで〇〇だと思っていたけれど
今回の読書を通じて本当は〇〇なんだと学んだ

という二段構成を意識することが大切です。

ちなみに「この本には〇〇と書いてあったけれど、自分は〇〇だと思う」といったように批判的に意見を述べる書き方もあります。こちらのパターンの方が高得点は取りやすいのですが、読書に慣れていない人には難しいので、あまりおすすめはしません。

自分の体験や社会問題を絡めて書く

読書感想文は確かにその本の感想文ではありますが、本の内容だけで完結してはいけません。読書感想文を書く時は、必ず自分の体験談を交ぜて書くようにしましょう。そうすることでより説得力が増しますし、読書の内容と実社会の経験を繋げて考えられる人間だとアピールすることができます。

加えて、最近ニュースで問題となっているような事例や課題にも触れながら書けると、更に高評価に繋がるでしょう。

読書感想文の書き方の手順

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読書感想文は次のような構成で書くようにしましょう。

  1. 「なぜその本を選んだのか」という理由や動機を書く
  2. 本のあらすじを簡潔に述べる
  3. 筆者が一番伝えたかったと思うことを述べる
  4. 本を読んで新しく学んだことを述べる
  5. 学んだことを活かして今後自分はどうしていきたいかを書く

では、これらの手順について例文を通じて見ていきましょう。

※以下の例文は読書感想文の書き方を説明するために書かれたものです。

「なぜその本を選んだのか」という理由や動機を書く

「若者たちに伝えたい読書の大切さ」を読んで 1年1組山田太郎

 私が今回読んだ本はアメリカ人のベストセラー作家であるクラ・ベルーが書いた「若者たちに伝えたい読書の大切さ」という本だ。
 私は普段はあまり読書をしないので、今回読書感想文を書くにあたって本選びには非常に迷った。読書感想文のために仕方なく古本屋をブラブラしていたところ、真っ先に興味を持ったのがこの本だった。理由としては、今の自分のシチュエーションにマッチしている本だったということもあるのだが、私自身が読書の大切さというものを特に見出せなかったからだという理由が大きい。今は何でもネットで検索できる時代だし、別に読書をしなくても生きていける。読書が大切だというならば、是非ともその理由を教えて欲しい。そういう気持ちでこの本を選んだのだ。

特に明確な理由や動機がなくても、その本に出会ったきっかけを正直に述べるようにしましょう。

もしどうしてもきっかけが見出せなければ、「最近話題になっている本だから」「人から薦められたから」「直感的に興味を持ったから」といったように書くと良いでしょう。

本のあらすじを簡潔に述べる

 この本はタイトル通り、著者が普段あまり読書をしない中高生に向けて、読書の重要性を説いた本だ。インターネットなどと比較しながら、読書の持つ特有性や可能性について書かれている。

あらすじは長々と書く必要はありません。読書感想文を採点する立場にある人が本の内容を知らないことを想定して、最低限のあらすじは書かなければいけませんが、全体的にはそこまで重要ではないからです。

例文のように「誰(ターゲット)に向けてどのような内容が書かれた本なのか」ということを簡単に述べる程度で構いません。

筆者が一番伝えたかったと思うことを述べる

 筆者が考える読書とは、書き手の人生を疑似体験するということである。実際、読書をして作者や登場人物に感情移入している時の脳の動きは、自分自身で直接的に出来事を体験している時の脳とほぼ同じ動きであるらしい。
 これに対してインターネットで記事やブログを読む場合は、書き手の想いにじっくりと向き合うというよりは、必要な情報をできるだけ素早く取捨選択していくという意味合いが強く、疑似体験のような現象は起きにくいと言う。
 読書によって、人は「そこにいない」人間の人生を疑似体験し、自分自身の価値観や人生観を広げ、人として大きく成長していけるというのが筆者の主張だ。

このパートでは、本を通じて作者が一番伝えたかったことを簡単にまとめます。

読書感想文を書く段階になって再度じっくりと読み返すのは効率が悪いですから、最初から「ここは作者の主張だな」という箇所に蛍光ペンなどで線を引きながら読み進め、後から要点をまとめやすいようにしておきましょう。

本を読んで新しく学んだことを述べる

 確かに、周りの友達も読書をする際は、周囲のノイズを一旦シャッドダウンし、その本の書き手と1対1で真剣に向き合っているように思われる。それは確かにパソコンやスマホでインターネット上の文章を読む時にはあまり見られない光景だ。筆者の意見には思わず「なるほど」と思わされた。
 私は今まで本を読むことは自分にとって必要な情報を集めることだと思っていたけれど、今回の読書を通じて、それ以上に書き手の想いや人生そのものを疑似体験して人間的に大きく成長するという意味合いが大きいことを学んだ。読書をするということは、まさに人生という航海の羅針盤を手に入れることなのだ。

先にも述べた通り、「自分は今まで〇〇だと思っていたけれど、今回の読書を通じて本当は〇〇なんだと学んだ」という、読書の前後における変化を書きます。

たとえ本当はそう思っていなくても、このパターンの場合、本の内容に感銘を受けて従来の考え方が変わったという旨を書くことが、読書感想文の点数アップの近道です。

学んだことを活かして今後自分はどうしていきたいかを書く

 私も今後はもっと積極的に読書をしていきたいと思う。なぜなら、たった1回の読書でこんなにも私の価値観が変わってしまったのだから。
 これからは様々な本を読んで色々な人の人生に触れて、もっと人間としてひと回りもふた回りも成長していきたい。そして、読書の素晴らしさを更に多くの人に共有していきたいと思う。私にそう思わせてくれたこの本には感謝している。

最後に学んだことを活かして今後自分はどうしていきたいかを書くことで、教員に好かれる優等生の読書感想文が出来上がります。とにかく積極的な姿勢をアピールするようにしてください。

実際に読み終わって「つまんない本だった」と思っても、また本を一から選び直すのは大きな手間です。心の中では全く違うことを思っていても、最低限の時間で点数を取るためには、常にこのようなテンプレを意識して書くようにしましょう。

ちなみに、上記の読書感想文であれば70点前後の点数はもらえるはずです。合格点としては十分でしょう。

おまけ 読書感想文を批判的に書く例

 私が今回読んだ本はアメリカ人のベストセラー作家であるクラ・ベルーが書いた「若者たちに伝えたい読書の大切さ」という本だ。
 私は普段はあまり読書をしないので、今回読書感想文を書くにあたって本選びには非常に迷ったが、父から薦められたこの本を読んでみることにした。
 この本はタイトル通り、著者が普段あまり読書をしない中高生に向けて、読書の重要性を説いた本だ。インターネットなどと比較しながら、読書の持つ特有性や可能性について書かれている。
 筆者が考える読書とは、書き手の人生を疑似体験するということである。実際、読書をして作者や登場人物に感情移入している時の脳の動きは、自分自身で直接的に出来事を体験している時の脳とほぼ同じ動きであるらしい。
 これに対してインターネットで記事やプログを読む場合は、書き手の想いにじっくりと向き合うというよりは、必要な情報をできるだけ素早く取捨選択していくという意味合いが強く、疑似体験のような現象は起きにくいと言う。読書によって、人は「そこにいない」人間の人生を疑似体験し、自分自身の価値観や人生観を広げ、人として大きく成長していけるというのが筆者の主張だ。
 しかし、果たして本当にそうだろうか。確かに読書によって人生が変わったという人は少なくないが、私はネットの情報を読む時に疑似体験のような現象が起きにくいとは思わない。
 私は普段から有名人や友人のブログなどをよく読むのだが、その内容に自分と近いものを感じて共感することはよくあるし、現在闘病生活を送ってその想いを毎日綴っている〇〇さんのブログには、読んでいて思わず涙してしまい、自分自身のそれまでの価値観が大きく揺らいだこともある。また、2ちゃんねるのような掲示板にも、共感できる話は数多く投稿されている。実際、そうした掲示板から泣ける話を集めてまとめた本も出版されているし、インターネットの記事やブログを読書感想文の題材として認めている学校もあると聞いたことがある。
 そもそも筆者は読書というものを紙媒体に限定し過ぎていると思う。では、スマホやパソコンで電子書籍を読むことは読書ではないのかといったらそうではあるまい。ならば、ネット記事やブログを読むのも広い意味での読書と見なしてもおかしくないのではないか。
 私は、人が他者の文章に共感できるかどうかというのは、本であるとかネット記事であるなどといった媒体による違いではなく、「書き手に自分自身と共通点を見出せるか」という部分が大きいと思う。良い面、悪い面問わず自分自身と共通点を見出し、書き手の想いに共感することができれば、人はその文章に少なからず心を動かされるのではないだろうか。文章によって他者の人生を疑似体験し、自分自身の価値観や人生観を広げて人として成長いくことは、どのような媒体であれ可能だと私は考える。
 だからこそ、私はこれからは媒体問わず、より多くの様々な文章に触れて、自分自身の価値観を更に広げていきたい、と今回の読書感想文の執筆を通じて強く思った。

作者の主張をまとめるところまでは共通していますが、後半からの展開が大きく異なっていますね。このように批判的に読書感想文を書く場合も、自分自身の経験と結びつけながら書くことを意識するようにしましょう。

ちなみに、批判的に書く場合は、より自分自身の意見に説得力を持たせなければいけないので、一般的には、本を褒め称えるパターンよりも長く厚みのある文章を書く必要があります。

読書感想文の書き方Q&A

本を読む男性

文体は「です・ます調」の方がいい?

読書感想文の文体は、「です・ます調」でも「だ・である調」でもどちらでも構いません。どちらかと言えば、高校生は後者で書く人が多いでしょう。

一人称はどうすればいい?

読書感想文の一人称は「私」にしましょう。中学生ならば「僕」でも問題ありませんが、高校生の場合は一人称は「私」の方が望ましいです。

タイトルはどう付ければいい?

読書感想文のタイトルは普通に「〇〇を読んで」で構いません。読書感想文コンクールで賞を狙うならともかく、高校の先生に高評価をもらう程度であれば、そこまで魅力的なタイトルにしようとしなくても構いません。

他にも、以下のようなタイトルを付けてもいいでしょう。

  • 「〇〇から学んだこと」
  • 「〇〇と私の出会い」
  • 「私の人生を変えた1冊〇〇」

高校生の読書感想文におすすめの本3選

FACTFULNESS(ファクトフルネス)




FACTFULNESS(ファクトフルネス)は、中高生の読書感想文の題材によく用いられている本です。

最新の統計データを紹介しながら、様々な分野のホットな問題を取り上げて解説しており、今世界で起こっている変化を客観的に分析するための視点を養うことに重きを置いています。

統計データと聞くと、数字がズラズラと並んでいるような本をイメージされるかもしれませんが、本書の場合はあまり数式を用いず、誰でも直感的に内容を理解できるように書かれています。

世界で100万部を売り上げたベストセラー作品であり、例えばビル・ゲイツが2018年にアメリカの大学を卒業した学生のうち、希望者全員に本書をプレゼントしたほど、各方面の第一人者に絶賛されている本の1冊です。

教育問題・貧困問題・環境問題・エネルギー問題・人口問題など、幅広い分野の問題を扱っているため、読書感想文のネタを見つけやすい本だと言えます。

高校生のための批評入門




国語教科書の副読本として編まれた、高校生向けの批評入門書です。様々な作家・思想家・エッセイストの本から抜粋した短文が、読み切り形式でまとめられています。

一般的な評論文のみならず、エッセイ・紀行文・小説といった多種多様なジャンルの文章が含まれているので、読書感想文の題材として非常に活用しやすいでしょう。

やや難解な文章もあるので、どちらかと言えば普段から読書習慣のある人向けの本ですが、読書感想文用の本として適しているだけでなく、現代文の読解力や小論文の作成技術を習得し、基本的なモノの考え方まで鍛えることができます。

君たちは何のために学ぶのか




高校生のための特別サマースクール「次世代リーダー養成塾」を主催してきた、ミスター円こと榊原英資先生によって書かれた本です。

「高校生という大切な時期に何をどのように学べば良いのか?」ということが、学校では教えてくれない実践的勉強法とサクセス術を交えながら、分かりやすく解説されています。

内容的には、経済学を基盤としたキャリアの話題が中心の本です。そう聞くと難しく感じられるかもしれませんが、全体的に易しい文章で書かれているので、普段あまり本を読まない人でも、読書感想文を書く上でおすすめできる1冊だと言えます。

まとめ

ここまで短期間で読書感想文を仕上げる方法について解説してきました。読書感想文の書き方には大きく分けて「本を褒め称えて、新しく学んだことを書くパターン」と「本の内容を批判的に述べるパターン」の2通りがありますが、前者の方が書きやすいので、普段あまり読書をしない人にはおすすめです。

今回ご紹介したような書き方を意識して書けば、それほど時間をかけずに高校の先生から好かれる読書感想文が出来上がるでしょう。

真面目な人ほど心に思っていないことを書くのには抵抗があるかもしれません。ですが、特に大学受験を控えている高校生は、正直な感想を書こうとして時間をかけるよりも、読書感想文はささっと仕上げて他の勉強に時間を充てましょう。

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