【節約術攻略】電力自由化とは?電気料金がなぜ安くなるかを仕組みから徹底解説
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2016年4月1日から電力自由化により、家庭向けの電気が各地域の電力会社以外の「新電力」からも購入できるようになりました。
経済産業省資源エネルギー庁が公表している「電力の小売全面自由化」に記載されている内容とメリット・デメリットについて電力供給の構造から、電気料金が安くなる仕組みを解説します。
電力自由化とは?

電力自由化とは、従来各地域の電力会社のみしか提供できなかった電気を家庭や商店も含む全ての消費者が電力会社や料金プランを自由に選択できるようにする施策のことです。
この施策によって、ご自身に合ったライフスタイルに合わせた料金体系や提供元サービスを選択できるので、電気代の節約がより実現しやすくなっています。
当ページでは、電力の小売自由化を電力自由化と定義したうえ解説をしていきます。
電力自由化前後で異なる点の比較
電力自由化前 | 電力自由化後 | |
---|---|---|
電力会社数 | 該当の地域につき 1社 | 全国596社 |
料金プランの選択 | 不可 | 可 |
付帯サービス | 無 | 有 |
2019年7月26日 現在の情報です。
電力自由化前の料金体系は、A(アンペア)によって基本料金単価が変化したり、使用電力量によっても料金が変動する単純な従量課金型でした。
また、独占市場であったため各電力会社は付帯サービスを用意する必要もなく、電力自由化後は料金以外に付加価値を持たせるプランも多く登場しています。
電力自由化における電気供給の仕組みと変化

まずは電力供給の仕組みを理解していただき、どのように電力自由化が変化してきたかを解説します。
電力供給の仕組み
電力供給は発電→送配電→小売という流れで行われており、発電と送配電については従来より大きな変化はありません。
- 発電部門
発電部門とは、火力、水力、太陽光、風力、地熱、原子力などの発電所を運営し、電気を作る部門です。既に発電部門は参入が自由化されており、事業者以外にも一般家庭が太陽光発電を行って電力会社に売電することも可能でした。 - 送配電
送配電部門とは、発電された電気を送電するシステムで、家庭に電気を届ける役割を果たしています。送配電は従来の電力会社が行っており、電気の安定供給ができるよう調整します。 - 小売
小売部門とは、消費者に対して料金プランの設定や、契約手続などのサービスを行います。みなさんが電力会社を選択するのは、小売部門となります。
電気供給の変化
2000年3月に始まった最初の小売自由化から、現在の電力供給の変化を解説します。
2000年3月 | 特別高圧区分の大規模工場やデパート、オフィスビルが電力会社を自由に選択できるように。新電力からも購入は可能。 |
---|---|
2004年4月 | 高圧区分の中小規模向上や中小ビルも電力会社を自由に選択可能。 |
2016年4月 | 低圧区分の家庭や商店も電力会社を自由に選択可能。 |
小売部門においては、徐々に自由化が始まり一般家庭が電力会社を選択できるようになりました。
電力自由化でなぜ電気料金が安くなるの?

なぜ電気料金が安くなるかと言うと、独占市場ではなくなったためです。
電力自由化が施行されるまで、消費者は地域で決められた電力会社(東京電力、関西電力など)から電気を購入することしかできませんでした。
一般家庭や商店などの消費者にとって購入先を選択できないということは、電力会社が定めた料金に応じるしかないいわゆる独占市場となっていたのです。
公正な競争状態を維持するために新電力を参入させ、価格競争を促すことが電力自由化の最大の目的です。
電力自由化によってどれだけ電気料金が安くなるかは、「【節約術攻略】電気料金が安くなるおすすめの電力会社はどこ?料金プラン比較(東京電力エリア)」よりご確認ください。
電力自由化後に電力会社を切り替えるメリットとデメリット

電力自由化が施行された今後、消費者が電力会社を切り替えるメリットやデメリットを紹介します。
メリット
電気料金が安くなる
やはり電力自由化の最大のメリットは、電気料金がお得になることが挙げられます。
電気をよく使う時間帯や電気の使用量によっても電気料金を安くできるプランも登場しています。
再生可能エネルギー発電中心の電力会社を選択できる
発電方法はいくつかあり風力や太陽光などの再生可能エネルギーを中心に発電している電力会社から、消費者は電気を購入可能です。
再生可能エネルギーとは、自然界に常に存在するエネルギーのことを指します。
電気の地産地消ができる
消費者はどの地域で作られた電気かを選択することができます。
近くの自治体で発電された電気を利用することで、電気の地産地消が可能となります。
デメリット
契約満了前に解約すると違約金がかかる場合がある
電力会社やプランによって、契約期間や解約手数料を設けているものも存在しています。
電力会社を切り替える際は、必ず解約手数料や違約金について確認しておきましょう。
契約手続が必要
電力会社を切り替える際、勿論ですが契約が必要となります。
元々利用していた電力会社の解約は切り替え先が行ってくれること多いので、そこまで大きな負担とはなりません。
まとめ
以上「電力自由化とは?電気料金がなぜ安くなるかを仕組みから徹底解説」でした。
電力自由化の仕組み、電気料金が安くなる理由をご理解を頂けたかと思いますが、各社電気料金プランの比較については、「【節約術攻略】電気料金が安くなるおすすめの電力会社はどこ?料金プラン比較(東京電力エリア)」よりご確認ください。
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