【2020年最新版】中小企業診断士試験の難易度や勉強時間は?科目別ポイントやおすすめテキストも紹介!

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中小企業診断士試験に関する総合解説記事です。中小企業診断士の試験概要や科目別ポイント、難易度と合格率、合格するのに必要な勉強時間、おすすめのテキストや問題集などを紹介しています。

中小企業診断士に興味がある方、中小企業診断士試験を受験しようと考えている方はぜひ参考にしてください。

中小企業診断士とは

中小企業診断士とは、中小企業支援法という法律に基づいて、経済産業大臣が登録する国家資格です。簡潔に言えば、国が認定する唯一の経営コンサルタントの資格だとイメージしてください。

具体的には、創業支援、経営戦略や人事に関する助言、企業が抱える問題点や課題の分析など、様々な側面から企業へ支援を行います。

名称独占資格なので資格がなくてもこうした経営コンサルティング業務を行うことはできますが、資格がないと中小企業診断士と名乗ることはできません。

中小企業診断士試験の勉強においては、ビジネスに関する分野を全般的に学ぶことができ、MBAと同等の知識を得られるため、ビジネスパーソンに人気の資格として注目されており、大企業においても評価の高い資格なのです。

中小企業診断士試験の科目別概要

中小企業診断士試験には一次試験と二次試験があり、一次試験はマークシート方式による多肢選択問題であり、二次試験は論述+口述式試験になります。

一次試験

試験科目時間配点
経済学・経済政策60分100点
財務・会計60分100点
企業経営理論90分100点
運営管理90分100点
経営法務60分100点
経営情報システム60分100点
中小企業経営・中小企業政策90分100点

経済学・経済政策

経済学・経済政策の問題では、主にミクロ経済学とマクロ経済学に関する理解が問われます。

数式やグラフに関する問題が多いため、様々なグラフの読み取り方を十分にマスターし、普段から日本や世界の経済動向にしっかりと目を向けていることが大切です。

財務・会計

財務・会計の問題では、企業が資金面での意思決定をするための理論や、企業の経営状況を把握するための計算技法などが問われます。

日商簿記などの勉強をしたことがある人にとっては、比較的得点しやすい科目です。実際、レベル的には簿記2級と同じくらいか、やや難しい程度だと言えます。

二次試験では電卓を使用することができますが、一次試験では使えませんので注意しましょう。

企業経営理論

企業経営理論の問題では、経営戦略やマーケティング、組織論などに関する理解が問われます。

覚える量が比較的多い科目ですが、単に語句の意味を問うような問題はほとんどなく、選択肢も他の科目に比べて複雑に作られている傾向があるため、単なる暗記では太刀打ちできません。

市販の過去問や予想問題集で出題パターンを確認し、毎年繰り返し問われる頻出論点を重点的に学習しておくことが重要です。

運営管理

運営管理の問題では、生産管理と店舗・販売管理に関する理解が問われます。

生産管理の分野では、ものづくりの現場におけるマネジメントに関して様々な生産・管理方式を学び、店舗・販売管理の分野では、小売業における店舗運営や物流管理などを学習します。

業種によっては自分自身の仕事とはあまり関係のない分野かもしれませんが、頻出論点は安定しているため、比較的得点源にしやすく、ライバルと差がつきやすい科目だと言えるでしょう。

経営法務

経営法務の問題では、民法・会社法・知的財産法・その他の法律知識に関する幅広い理解が問われます。

しかし、その大半は会社法と知的財産法からの出題になりますので、この2つの分野を重点的に勉強するようにしましょう。

ビジネス実務法務検定や知的財産管理技能検定を受けたことがある人にとっては、比較的勉強しやすい科目です。

経営情報システム

経営情報システムの問題では、情報技術に関する基礎知識やソフトウェア開発、クラウドコンピューター、セキュリティ対策など、ITに関する幅広い理解が問われます。

似たようなアルファベットやカタカナの用語が多く、IT分野が苦手な人にとってはボトルネックになってしまう科目です。難易度的には、基本情報技術者試験とほぼ同じくらいだと言えるでしょう。

新しい技術に関する出題も多々あるため、日々のテレビや新聞のニュースを通じて、最新のITトレンドに敏感になっておくことが大切です。

中小企業経営・中小企業政策

中小企業経営・中小企業政策の分野では、「中小企業白書」や「小規模企業白書」、「中小企業施策利用ガイドブック」などから最新のデータが出題されます。

中小企業経営・中小企業政策に関しては完全な暗記科目だと言えますが、特に中小企業政策の分野は頻出論点がはっきりしており、出題されそうな題材を特定しやすい科目だと言えます。

二次試験

論述試験

試験科目時間配点
組織論(人事含む)80分100点
マーケティング・流通80分100点
生産・技術80分100点
財務・会計80分100点

二次の論述試験では、「組織論」「マーケティング・流通」「生産・技術」「財務・会計」の各分野に関して、何らかの課題を抱える仮定の企業の事例が出題され、その具体的な解決法などについて自分自身の考えを論述します。

一次試験よりも高度な知識が問われる訳ではなく、知識レベルに関しては、あくまでも一次試験で学習した内容がベースとなります。

独学ではなかなか対策しづらいので、二次試験に関しては多少お金はかかっても予備校などに通って対策するのがおすすめです。

口述試験

口述試験は個人面接で、1人10分程度行われます。合格率は毎年約99%であり、よほどのことがない限り落ちることがない試験です。

論述試験で出題された問題に関して、4問程度、論述試験とは異なる角度から質問されます。

問われる内容は受験者によって異なるので、なかなか対策しづらいですが、論述試験で出題された内容を元に、聞かれそうな質問をいくつか想定して、それに対する回答を準備しておくことが大切です。

中小企業診断士試験の合格基準

一次試験

中小企業診断士の一次試験では、3年以内に7科目全てに合格することで、二次試験に進むことができます。合格基準には、総得点による合格基準と、科目ごとによる合格基準の2つがあります。

総得点による合格基準科目ごとによる合格基準
総得点の60%以上であり、かつ1科目でも満点の40%以下の科目がないこと満点の60%以上であること

科目合格の有効期限は3年であり、たとえ総得点による合格基準で不合格になったとしても、翌年度と翌々年度まで合格した科目を免除申請することができるのです。

また、一次試験合格の有効期限は2年であり、一次試験の合格年度とその翌年度まで二次試験を受験することができます。

二次試験

二次試験の合格基準は以下の通りです。

論述試験口述試験
総得点の60%以上であり、かつ1科目でも満点の40%以下の科目がないこと評定が60%以上であること

論述試験に合格した者のみ、最後の口述試験へと進むことができます。

ちなみに、口述試験の受験資格は当該年度のみ有効で、翌年に持ち越すことはできません。

中小企業診断士試験の難易度と合格率

中小企業診断士合格に必要な勉強時間

中小企業診断士試験に合格するために必要な勉強時間は、一次試験と二次試験合わせて1000〜1200時間程度だと言われています。

一次試験では科目別合格制度があるため、2、3年かけてじっくりと合格を目指す方も多いようです。

一次試験と二次試験を比較すると、二次試験の方が対策しづらく、合格が難しいと言われています。しかし、一次試験も、例えば財務・会計であれば簿記2級以上、経営情報システムであれば基本情報技術者試験以上の難易度はあるので、合格するのは簡単ではありません。

中小企業診断士試験のレベルを大学受験に例えると

中小企業診断士の難易度を大学受験に例えると、だいたい東大・京大を除く旧帝大レベル(偏差値67くらい)だと言えるでしょう。

中小企業診断士と近い難易度の国家試験としては社労士がありますが、社労士は難関私大、中小企業診断士は難関国公立大の試験に似ているイメージです。

中小企業診断士試験の合格率

中小企業診断士試験の合格率は、一次試験と二次試験を合わせると、例年4%前後です。

一次試験の合格率

平成27年度26.0%
平成28年度17.7%
平成29年度21.7%
平成30年度23.5%
令和元年度30.2%

二次試験の合格率

平成27年度19.1%
平成28年度19.2%
平成29年度19.4%
平成30年度18.8%
令和元年度18.3%

中小企業診断士の良い点(魅力)

ビジネスに関して幅広く学べるため、どのような業種・職種でも役に立つ

中小企業診断士試験では、経営戦略・マーケティング・経済・物流・法律・会計・ITなどに関して幅広く学べるため、どのような業種・職種においても学習したことが必ず役立ちます。

こうした幅広い知識を持ったゼネラリストな人間は企業から重宝されますし、特に、マネジメント層への昇格や、経営企画部への配属などを希望する際にアピールになるでしょう。

幅広いネットワークを築くことができ、活動範囲が広がる

中小企業診断士試験は様々な業界・職種の人が受験するので、多種多様なバックグラウンドを持った方々とネットワークを形成しやすいというメリットがあります。また、独占業務がないので、他の専門家の人たちともコネクションを築きやすいのです。

更に、中小企業診断士は良い意味でコミュニティ意識が強いので、こうした幅広い繋がりを通じてビジネスに関する勉強会や発表会に参加したり、仕事を紹介してもらったりすることができます。

論理的思考力が身につく

中小企業診断士試験は、社労士のように暗記重視の試験とは異なり、どちらかと言えば思考力重視の試験です。

そのため、データを元に論理的に考え、その結論を相手に分かりやすく伝えるといったロジカルシンキングが自然と身につきます。

中小企業診断士の欠点

独占業務がないので、独立開業しても営業力やコネクションがなければ稼ぐのは難しい

中小企業診断士は名称独占資格のため、「この資格を持っていなければ仕事ができない」という独占業務はありません。

そのため、資格を取得してからすぐに独立開業しても、営業力やコネクションが全くなければ、生計をたてていくのはかなり厳しいでしょう。

難関国家資格の割には知名度があまり高くない

中小企業診断士は合格率がわずか4%、大学受験で例えると旧帝大ほどのレベルがある難関国家資格ですが、高い難易度の割には知名度が低いのが現状です。

中小企業の経営者の中には中小企業診断士についてあまりよく知らない方もいますし、全く知らない人からは名前だけで簡単そうな資格だと見られてしまうこともあります。

中小企業診断士のおすすめ参考書・問題集

入門書




中小企業診断士試験は学習量が膨大なので、まずはページ数が少なめの入門書でざっくりと全体像を掴んでおくのがおすすめです。

本テキストは、中小企業診断士の学習に興味を持って取り組めるような代表的な論点が科目ごとに分かりやすく解説されています。

フルカラーのイラストや板書を使って要点がスッキリまとまっていますので、中小企業診断士の勉強が初めてでも、スラスラ読み進めることができるでしょう。

テキスト




初学者にも分かりやすく、かつ中小企業診断士の頻出論点を全ておさえたフルカラーテキストです。

上下巻に分かれており、上巻には、企業経営理論、財務・会計、運営管理の3科目、下巻には、経済学・経済政策、経営情報システム、経営法務、中小企業経営・中小企業政策の4科目を収載しています。

上下巻共に800ページほどあるのですが、科目ごとに分冊できる構造になっているので持ち運びも便利です。

問題集




過去の一次試験問題の中から、試験対策上必ずマスターしておくべき重要問題を厳選した問題集です。

更に、問題ごとに3段階の重要度を明記しているので、試験直前など時間のない時期であっても、特に重要な部分だけ重点的に復習することもできます。

解答ページには、詳細な解説はもちろんのこと、問題文の読み方や解法テクニック、学習上の注意点なども数多く掲載されています。

論述試験対策




本テキストでは、「与件文と設問文を正しく読めさえすれば、合格点の取れる答案を書ける」と考え、 出題の意図を的確に読み解き、合格点を取るための「問題の読み方」と「答案の書き方」を解説しています。

具体的な解法やノウハウはもちろんのこと、受験生が意外と気付いていない大切なポイント、必要な基礎知識、過去問5年分の解説、勉強の進め方などが1冊にまとまっています。

まとめ

以上「【2020年最新版】中小企業診断士の難易度や勉強時間は?科目別ポイントやおすすめテキストも紹介!」でした。

中小企業診断士試験は合格率4%前後の難関国家試験であり、かつ思考力が重視される問題なので、単なる暗記だけでは到底太刀打ちできません。

中小企業診断士試験の一次試験には科目別合格制度もありますので、勉強時間があまり確保できない方は、2、3年かけて合格を目指していくのもおすすめです。

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