お金が無くても大学へ?奨学金の種類と利用方法ガイド!

最終更新日: 2019/12/05 10:53
考える女性

日本学生支援機構が公開しているデータによると、大学生の約3人に1人が奨学金を借りて大学に通っているほど、奨学金の制度は普及し始めています。

奨学金制度の広く知られるようになった今、大学に入学したい、大学を卒業するまで通い続けたいと考える人の多くが、是非とも奨学金制度を利用したいと考えているでしょう。

その一方で、多種多様にある奨学金制度のどれを選べばいいのか、どうすれば利用できるのかが分からずお困りの方も多いと思います。

この記事では、奨学金の種類や利用方法、採用基準などの奨学金に関する基本的な事柄を紹介しているので、奨学金に関する基礎的知識を得たい方は参考にしてください。

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奨学金制度の内容

奨学金制度とは、経済的理由で教育機関への進学や通学が難しい学生に対して、必要な経費の一部を援助することで、学生が安心して学べるよう支援する制度です。

奨学金は、支援する団体も様々ですが、多くの団体の奨学金は、「貸与型」と「給付型」の2種類に分かれています。

貸与型

貸与型の奨学金は、言い換えると「貸してもらう」奨学金のことです。つまり、貸与型の奨学金は大学を卒業し、奨学金が必要じゃなくなった場合には、借りた本人が返還しなくてはなりません。

また、貸与型の奨学金は、利子がつくものと無利子のものとで分かれてることが多いです。

利子がつく貸与型の奨学金は、在学中ではなく、卒業後に借りていた奨学金を返還する際に利子が発生します。

給付型

給付型の奨学金は、言い換えると「貰える」奨学金のことです。給付型の奨学金は貸与型とは違い、借りていた奨学金を卒業後に返還する必要はなく、そのまま貰えます。

給付型の奨学金は、貸与型に比べ世帯収入や資産、学業成績などの受給要件が厳しいのに加え、月々支払われる金額が少ないのが特徴です。

奨学金の利用方法

奨学金の支援を受けるためには、奨学金を支援する団体に申請をし、奨学生として採用される必要があります。

奨学生になるための採用方法は、「予約採用」「在学採用」「緊急採用・応用採用」の3つに分かれています。申し込む方法によって、奨学金が貸与される時期が異なるので注意しましょう。

予約採用(入学前)

予約採用とは、奨学金を希望する大学に入学する前に、奨学金の支援団体に申し込む方法です。

予約採用は、奨学金を希望する前の学校に在学中、必要な書類を奨学金の支援機関に提出し承認されれば、「採用候補者決定通知」を受け取ります。

入学後、進学届を提出することで、正式に奨学生として採用され、奨学金が振り込まれます。

予約採用は、奨学金の支給が開始されるのが早くて5月以降と他の申し込み方法と比べると早いのが特徴です。

在学採用(入学後)

在学採用とは、大学に入学後に奨学金の支援団体に申し込む方法です。

在学採用の募集は原則4月に行われており、大学の奨学金窓口に申し込む方法と支援団体に直接申し込む2つの方法があります。

大学の奨学金窓口を通す方法はまず、大学内の選考を受け合格すると大学から支援団体に推薦されます。その後、支援団体の選考に合格すると奨学生として採用されます。

支援団体へ直接申し込む方法との違いは、大学の奨学金窓口を通すか否かのです。

奨学金の支援団体の中にはどちらか一方の方法でしか申し込めないこともあるため、情報収拾は入念にしておいてください。

緊急採用・応用採用(入学後)

緊急採用・応用採用とは、失業や災害、事故や病気など様々な理由で家計が急変し、早急に奨学金の支給が必要になった学生に対する採用方法です。

緊急採用・応用採用は、随時募集しているので、自分の家計が急変し奨学金が必要になった場合、まず大学の窓口に相談しに行きましょう。

緊急採用・応用採用は、家計が急変してから12ヵ月以内に申し込む必要があるので注意してください。

奨学金の支援団体

奨学金を支援する団体は、利用者数が一番多い「日本学生支援機構」に加え、大学や地方自治体、民間団体など複数あります。

以下では、それぞれの団体の受給基準の一例を紹介します。あくまでも一例ですので、より詳しく知りたい方は「詳細はこちらから」をクリックしてみてください。

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金

日本学生支援機構の大学奨学金は貸与型一種、貸与型二種、給付型の3種類があります。

貸与型第一種

貸与型第一種は、学力基準や家計基準が厳しく、採用される確率も低いですが、返還時の利子はありません。

学力高校の成績が3.5以上
例外あり
所得(3人世帯
+予約採用)
給与所得→657万円以下
給与所得以外→286万円以下
金額国公立→月2万円~月5.1万円
私立→月2万円~月6.4万円

貸与型第二種

貸与型第二種は、返還時に利子がある奨学金です。高校の成績にあまり自信がない、そこまで家計が厳しくない大学生に向いています。

学力高校の成績が平均以上
所得(3人世帯
+予約採用)
給与所得→1009万円以下
給与所得以外→601万円以下
金額月2万円~月12万円(1万円刻み)
私立大学の医・歯学→4万円の増額可
私立大学の薬・獣医学→2万円の増額可

給付型

給付型は、返還義務のない奨学金です。日本学生支援機構の給付型の奨学金は、2020年の4月に進学・進級する学生から対象者が広まるので、気になる方は確認しておきましょう。

学力2019年度までの成績が上位1/2の範囲に属すること
所得(3人世帯
+※第1区分)
給与所得→289万円以下
給与所得以外→172万円以下
金額(第1区分)国公立→月2.92万円~月6.67万円
私立→月3.83万円~月7.58万円

※第1区分:学生本人と生計維持者の市町村民税所得割が非課税であること

大学独自の奨学金

家計が厳しい学生のための貸与型・給付型の奨学金を用意している大学も多くあります。

以下は、大学独自の奨学金の一例として青山学院大学の「地の塩、世の光奨学金」の受験生に向けた受給基準のです。

対象・2020年度に一般入試かセンター試験を利用して青山学院大学を受験予定の人
・日本国籍を有する人、特別永住者、永住者、定住者の配偶者か子
・東京都(島しょ部除く)、神奈川県、埼玉県および千葉県以外の道府県に家計維持者が移住し、入学してから自宅外から通う人
所得(予約採用)給与所得→799万円以下
給与所得以外→349万円以下
金額年間50万円(給付)

この奨学金は大学によって、採用基準や金額が違ったり、他の奨学金との併用ができないところもあるため、自分の志望大学のホームページを確認しましょう。

地方自治体の奨学金

地方自治体の大学用の奨学金は、一部の都道府県や、市町村、区などによる独自の支援団体です。

地方自治体の奨学金は、受給するために、支援する地方自治体に居住している必要があり、その期間も地方自治体によって異なるので注意しましょう。

以下は、地方自治体の奨学金の一例として千葉県浦安市の受給基準です。

対象・生計維持者が本市に住所を所有+住民基本台帳に1年以上登録
・在学していること
・高校3年生の成績が5段階評価で3以上
所得保護者の収入が、生活保護基準額の1.3倍以下
金額月1.5万円又は月3万円(成績3.8以上)

自分の住んでいる地域には、奨学金制度があるのか、受給基準はどうなのかが気になる方は以下で検索してみてください。

民間団体の奨学金

民間団体の奨学金は、採用人数は多くはありませんが、成績優秀者や何かに秀でている学生、保護者が事故や災害などで亡くなってしまったなど特定の状況下にある学生を対象としています。

有名な支援団体は、保護者を無くした学生のためのあしなが育英会の奨学金や交通遺児育英会、東日本大震災で被災した学生のためのまなべる基金などです。

以下は、民間団体の奨学金の一例として、交通遺児育英会の受給基準です。

対象・保護者が道路嬢の交通事故で亡くなられた学生又は後遺障がい者
・身体障がい者になり、働けずに経済的に困っている家庭の子女で、高等学校以上の学校に在籍している学生
所得給与所得→940万円以下
給与所得以外→520万円以下
金額月4~6万円

自分の置かれている状況や成績で奨学金を支援してくれる民間団体を知りたい方は、以下から検索して詳細を確認してみてください。

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まとめ

以上、「お金が無くても大学へ?奨学金の種類と利用方法ガイド!」でした。

奨学金には主に2つの種類があり、奨学金の支援団体は様々なものがあることがわかりました。加えて、支援団体や自分の置かれている状況によっても支給される奨学金の金額は異なってきます。

ですので、この記事を読んで奨学金を受給したいと考えている学生はぜひ一度学校や支援団体に相談するのがおすすめです。

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