大学生におすすめの本10選!【教養編】

最終更新日: 2019/09/12 10:02

「本を読んで教養をつけたいけど、何から読んでいいか皆目見当もつかない・・・・・・」という大学生は多いと思います。

本を読む目的は人それぞれで、「これは読まなきゃいけない」という本はありませんが、やはり名作とされる本には面白かったりためになったりすることが書かれています。

当記事では大学生に教養として読んでおきたい本10冊を精選して紹介します。

教養をつけたい大学生の必読本

「教養」という言葉は定義が曖昧な言葉ですが、これを一般的に言われている教養主義的な「教養」と捉えるならば、この4冊は大学生必読の本と言えるでしょう。

ハムレット

ハムレットはおそらく世界で最も有名な作家、ウィリアム・シェイクスピアの復讐劇です。

本にあまり興味がないという人でも大学生なら一度は聞いたことがあるタイトルなのではないでしょうか。

「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ(To be or not to be, that is the question)」という有名な一節もこの作品が出典です。

主人公ハムレットは父親急死の真相が叔父による暗殺であることを知り、敵討ちを誓います。

人間の愚かさや感情の機微を巧みに描いた本作は、大学生という多感な時期にこそ読むべきオススメの一冊と言えるでしょう。

シェイクスピアと聞くといかにも教養古典という感じがしてとっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、作中には随所にユーモアセンスや言葉遊びが散りばめられていて楽しく読み進められると思います。

1984年

ジョージ・オーウェルが著した『1984年』はSF・ディストピア小説の金字塔とも言える作品です。

冷戦下の1948年に出版され、徹底的に管理・統制された社会の中で人はどう生きるのか?というテーマを描きながら全体主義を批判しました。

ちなみに、訳者あとがきによると、「イギリス人が読んだふりをしている小説ランキング」の第1位に輝くのが『1984年』だそうです。

それだけこの本を読むことが教養として意識されているということですね。

カラマーゾフの兄弟

時間と体力のある大学生ならば、世界最高傑作と呼ばれる本を読んでみたいと思いませんか?

大文豪ドストエフスキーが著した『カラマーゾフの兄弟』は、今日でもなお最高傑作とされる小説の一つで、教養として必ず読んでおきたい本です。

三兄弟のうち、一体誰が父を殺したのか?

ミステリーを主軸としたストーリー展開の面白さや個性的なキャラクターもはもちろん魅力ですが、宗教・家族・恋愛・など生きていく上での普遍的なテーマに対して次々と問題提起し、それに答えていく哲学的なスタイルは、小説という概念の枠を超え世界中で高い評価を得ています。

この本は「難しそう」というイメージと違わず、難解な要素を挙げればキリがない本ですが、大学生なら気合いで読み切ってしまいましょう。

頑張って読破した暁にはどんな本も読めるという自信がつくはずです。

人間の条件

『人間の条件』は、1958年にハンナ・アーレントが著した政治哲学の著作です。

ハンナ・アーレントは、人間を条件づけられた存在と定義し、その最も基本的要素となる活動力は、「労働」「仕事」「活動」の三側面に分けて考えることができる、と説きます。

本書はその人間の活動力について詳細に分析しながら、なぜ全体主義が大衆に受け入れられてしまったのかという謎に迫ります。

この記事で紹介する本の中ではかなり難解な部類に入る本ですが、政治学を専攻する大学生であれば必ず読んでおきたい名著です。

新しい時代の教養を論じた本

読書体験を通じて手に入れた知識や視点によって人格を陶冶することを教養と呼ぶならば、「教養」とされる内容も時代によって変化してくるはずです。

そこで、今まであまり注目されてこなかった分野や、教養の新しい捉え方を論じた本を紹介していきたいと思います。

視覚文化論「超」講義

めまぐるしい文化の変容にどう対応していけば良いのか?

この本は映画、ゲーム、アニメ、アートなど、現代の文化を「ハイカルチャー・ポップカルチャー」の枠組みを超えてあらゆる視覚文化について考察して行きます。

古典的な名作映画はもちろん、今の大学生がリアルタイムで触れていたようなコンテンツにも触れています。

アニメやゲーム、サブカルチャーが好きな大学生は手にとって見てはいかがでしょうか。

LGBTを読み解く

最近ジェンダーに関する話題を耳にする機会が多くなりました。

この本はLGBTをはじめとした多様なセクシュアル・マイノリティについて、平易な言葉で解説した入門書です。

LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスセクシュアルの頭文字を取った言葉ですが、それだけでは取りこぼされてしまう多様な性がある、と筆者は説きます。

マイノリティに対する差別をなくすためには正しい知識が必須です。この本を読んで大学生のうちに広い視点を身につけてしまいましょう。

歴史に関する本

続いて紹介するのは歴史に関連する本です。ここでは、高校の教科書とは違った視点から歴史を論じた本をピックアップしてみました。

歴史は大好きな人はもちろん、大学に入ってから歴史を忘れてしまった人や、高校時代から歴史が苦手だったという人も、「暗記しなきゃ」という義務感を一旦取り払って歴史の面白さに触れてみましょう。

銃・病原菌・鉄

なぜ人類は五つの大陸で異なる発展をとげたのか。

著者のジャレドダイヤモンドは、1万3000年の人類史の謎について生物学者としての見地から一つ一つ知見を積み上げ答えを出して行きます。

「大学生になって世界史は忘れてしまった」という方も、高校の時に習った世界史とはまた違う視点から世界史を俯瞰できるという点で新鮮な面白さを味わえると思います。

オリエンタリズム

「東洋と西洋」という括りは一体誰が言い出したのでしょうか。

『オリエンタリズム』は、主に人文科学や社会科学を先行する大学生が教養として読んでおきたい本です。

「オリエンタリズム」という言葉は、従来は美術などにおける「西洋人の東洋に対するエキゾチックなイメージ・東洋趣味」という意味で使われていましたが、この本の主張によって現在では特別な意味を持つ言葉になりました。

著者のエドワード・サイードはこの本で、「オリエンタリズムという呼称は、西洋人が野蛮なイメージを抱いている周辺地域を雑にひとくくりにしてそう呼んでいるだけだ」と、西洋中心主義的な考え方を批判します。

「西洋と東洋」という概念に革新的な視点をもたらしたこの本は、異文化に対する視野を広げるきっかけになると思います。

忘れられた日本人

歴史を作るのは王様や英雄だけなのでしょうか。

著者の宮本常一は、歴史の表舞台に出ることなく生きる大勢の人々こそが歴史の主役であると考えます。

著者はなんと日本全国を自らの足でくまなく歩き尽くし、各地で取材した民間伝承をこの本にまとめました。

辺境で生活する人々に実際にインタビューしたことがそのまま書かれているので、かなり生々しい話や同じ日本とは思えない風習などもたくさん取り上げられています。

この本を読むことで、教科書や学校の授業では知りえなかった日本の姿を再発見できるかもしれません。

ずっと都会で生活してきたという大学生には特にオススメの1冊です。

活字が苦手な人向けの教養本

これまでに紹介した9冊はどれも良書ですが、難解で量も多いため挫折してしまう大学生も多いかもしれません。

しかし、「教養を身につけるのってこんなにしんどいものなのか・・・・・・」と諦める前に、この本を手にとってみてはいかがでしょうか。

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

最後に紹介するのは、「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365」という本です。

この本では、一般的に「教養」とされているものを体系的に網羅しています。

1つのトピックが1ページにコンパクトにまとまっているため、「あまり時間がない・読書は好きじゃないけれど教養は身に付けたい」という大学生にもオススメです。

「現代編」「人物編」とシリーズ展開もされているので、気に入ったらそちらも合わせて読んでみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

以上、「大学生におすすめの本10選!教養編」でした。

今回は「教養編」ということで名作古典や学術系の本を中心に紹介しましたが、「教養」という言葉に厳格な定義や正解はないので、気になった本があったらどんどん手にとって行きましょう。

大学生ならば大学図書館を自由に使えるのもメリットです。普段はテスト勉強などにしか使わないという方も多いかもしれませんが、たまには館内を歩き回って面白そうな本を探してみるのはいかがでしょうか。

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