カテゴリー

都道府県別

学部系統別

文系理系別

資格別

新着記事

大学レポートの基本的な書き方!実際のレポートを添削しながら解説

最終更新日: 2020/07/21 10:46
レポート1.jpeg

大学ではレポートを提出しなければならない機会が数多くあります。高校ではレポートが試験として課されることは少ないので、基本的な書き方が分からないという方も多いでしょう。

この記事では、大学におけるレポートの基礎的な構成方法、レポートを書く時に大切な文章表現の基本などに関して、具体例を挙げながら分かり易く解説しています。

筆者が大学生の時に書いたレポートや、大学のレポートを書く上でおすすめの参考書も紹介していますので、レポートが苦手だと感じている大学生の方はぜひ参考にしてください。

レポートの基本的な書き方

レポート3.jpeg

自分の主張を述べる時はPREP法を意識する

大学のレポートでは、ある命題に対して自分自身の主張を論理的に述べていくことが求められます。

自分の主張を述べる際は、結論→理由→具体例→まとめの流れで論理展開していくことを意識しましょう。こうした構成のことをPREP法と言います。

PREP法とは、以下の頭文字をとった言葉です。

  • Point=結論
  • Reason=理由
  • Example=具体例、根拠
  • Point=要点、まとめ

例えば、以下のような書き方がPREP法の一例です。

・私は「忙しい社会人でも朝食は毎朝食べるべきである」という意見に賛成する。(結論)
・何故ならば、朝食を摂ることで、午前中の活動に必要なエネルギーを摂取することができ、生産性の向上に繋がるからだ。(理由)
・実際、朝食を毎朝欠かさず食べている人は、全く食べない人と比較して、仕事における作業効率が1.5倍高いことが農林水産省のデータで明らかになっている。(具体例)
・故に、私は「忙しい社会人でも朝食は毎朝食べるべきである」と考える。(まとめ)

「序論」「本論」「結論」という構成で書く

大学のレポートは「序論」「本論」「結論」の三部構成で書いていくことが大切です。文章全体を読んだ時に、それぞれの区切りが誰でも明確に分かるようなレポートは、良いレポートだと言えるでしょう。

序論

序論はレポートの導入となる部分です。序論を書かないでいきなり本論から書き始める人もいますが、最初に序論を置くことで、スムーズに本論へと読み進めていくことができます。序論では、以下のようなことに気をつけて書きましょう。

  • なぜこのレポートを書くのかということを明確に述べる
  • レポートを書く上で前提となる社会背景について説明する
  • その社会背景に対して問題提起をする

本論

本論では序論で行なった問題提起に対して、自分自身の主張を理由や客観的根拠をもとに具体的に述べていきます。本論はレポートの要となる部分です。本論では、以下のようなことに気をつけて書きましょう。

  • 自分の主張と事実は分けて書く
  • 公的なデータを提示することで自分の主張を裏付ける
  • 抽象的な表現だけでなく、具体例なども入れて分かり易く述べる

結論

結論ではレポートのまとめを書きます。結論では、以下のようなことに気をつけて書きましょう。

  • 本論の内容を端的にまとめる
  • 本論の内容を受けて、自分の意見や主張を端的に述べる
  • 今後の展望を述べる

大学のレポートで特に気をつけるべき点

レポート6.jpeg

「事実」と「主張」は分けて記述する

大学の試験でマイナス評価に繋がりやすいレポートの代表例が、「事実」と「主張」がゴッチャになってしまっているレポートです。

事実とは、正しいか間違っているかということが客観的に明らかであることを言います。事実を述べる際は、「〇〇である」「〇〇だ」といったような断定表現を用いましょう。

それに対して、主張とは、自分自身や誰かの意見や考えであって、本当に正しいかどうかは明らかでない主観的なものです。主張を述べる際は、「私は〇〇だと考える」「作者は〇〇だと述べている」といったように主語を明確にして、事実とは明確に線引きしましょう。

客観的なデータを根拠として提示する

高校までの作文であれば、自分の意見が分かりやすく述べられていればある程度の点数がもらえましたが、大学のレポートでは主張を裏付ける根拠として、必ず客観的なデータを提示することが大切です。

例えば、厚生労働省などの公的なデータ、学者の論文などを引用することによって、自分自身の考えが独りよがりのものではないことをアピールしましょう。

加えて、大学のレポートを書く際はできるだけ具体的な情報を書くということも常に意識してください。例えば、「およそ90%」よりも「92%」の方が良いですし、「電車で30分」よりも「中央線で30分」の方が具体的で良いですね。

誤字脱字がないように気をつける

数文字程度の誤字脱字であれば減点になることはないでしょうが、あまりにも誤字脱字が多いとマイナス評価に繋がります。最近は誤字脱字のチェックツールが無料で利用できますので、レポートに慣れないうちは、面倒でもそういったツールでチェックするようにしましょう。

参考文献や引用文献を必ず記載する

レポートではコピペは厳禁です。もしも盗用がバレると、その科目の単位だけでなく、他の科目の単位も取り消しになる場合があります。本やネットの情報を参考にしたり、それらの言葉を引用したりする時は、必ず文末に参考文献・引用文献を記載しましょう。

大学レポートQ&A

パソコンを使う男性

レポートのタイトルはどのようにつければ良いの?

期末レポートであれば、「授業名+レポート」で問題ないでしょう。(卒業論文などはまた例外です)例えば、社会学入門1のレポートであれば、タイトルは「社会学入門1レポート」です。

たまにオリジナルの凝った題名をつける人もいますが、タイトルがレポートの内容に適していなければかえってマイナス評価に繋がる可能性があるため、担当教授から指定がない限りは避けた方が無難でしょう。

レポートを書くときの一人称は何が良いの?

基本的には「私」です。「僕」などといった第一人称は、高校ではそれほど気にされませんが、大学のレポートでは使用しない方が良いでしょう。

「ですます調」と「だである調」はどちらが良いの?

「ですます調」と「だである調」が1つのレポートに混在していなければ、基本的にはどちらでもマイナス評価に繋がることは少ないと思われます。

しかしながら、大学レポートの場合は、「だである調」の方がどちらかと言えば一般的です。なので、特に指定がない場合は、「だである調」を使用するようにしましょう。

「〇〇字程度」といった文字数指定の場合、何文字くらいが良いの?

「〇〇字程度」と文字数指定を受けた場合、一般的には前後10%くらいが望ましいでしょう。例えば、「1000文字程度」であれば、900文字〜1100文字です。

しかしながら、教授によって基準が異なることもあるので、念のため指導教授に確認をとることをおすすめします。

レポートを書くときに大切な文章表現の基本

書く男性

ここからは、分かりやすい文章を書くために意識するべきことを解説していきます。

同じ助詞の連続や同じ文末表現の連続を避ける

同じ助詞、同じ文末表現が連続で続くと、文章のリズムが悪くなってしまいます。同じ助詞、同じ文末表現が連続で続いていいのは2回まで、と覚えておきましょう。

悪い例1

この記事では、大学レポート基本書き方を紹介します。

悪い例2

良い文章を書く為に意識すべきことは、同じ文末表現の連続をできるだけ避けるということです。なぜなら、同じ文末表現を続けて使うと、文章のリズムが悪くなるからです。だからこそ、こうした表現は避けた方が良いのです

「とても」「かなり」「非常に」といった表現は多用しない

「とても」「かなり」「非常に」といった誇張表現は便利な言葉ではありますが、あまりにも多用していると、具体性が感じられませんし、文章が稚拙に見えてきてしまいます。

ですので、こうした表現を使わずとも文章として問題ない時は、あまり使用しないようにしましょう。

悪い例

1998年は就職氷河期がピークを迎えた時期で、有効求人倍率が1を切ってしまい、正社員になることが非常に困難でした。そのため、正社員になれずにフリーターになった人もかなり多く、とても苦しい時代であったと言えます。

同じ主語の連続を避ける

大学のレポートでは1つのテーマに関して主張を展開していくので、同じ主語が連続してしまい、文章のリズムが悪くなりがちです。同じ主語が連続してしまう時は、次のような書き換えができないかを考えてみましょう。

  • AはBです→BはAです
  • AはBをCします→BはAにCされます

書き換えの例1

健康保険資格喪失証明書は、会社勤めのサラリーマンが加入する社会保険から国民健康保険へ移行する時に必要になる書類です。→会社勤めのサラリーマンは、会社の社会保険から国民健康保険へ移行する際、健康保険資格喪失証明書を必要とします。

書き換えの例2

キーエンスはFAの総合メーカーだ。キーエンスは創業以来、FA用センサを始めとして測定器や画像処理システムなど最先端の商品を企画・開発してきた。→キーエンスはFAの総合メーカーだ。FA用センサを始めとした測定器や画像処理システムなど最先端の商品が、キーエンスによって企画・開発されてきた。

接続詞を意識して論理的な文章を書く

説得力のある論理的な文章を書くためには、文と文の繋がりを意識して、接続詞を正しく使うことが大切です。

接続詞には大きく分けて「並列」「逆説」「因果」「説明」の4つがあります。それぞれの接続詞の役割を正しく理解して、論理的な文章を書くようにしましょう。

グループ説明
並列
(A=B)
AとBがイコール関係であることを示すつまり/要するに/例えば/更に/又は
逆説
(A↔︎B)
AとBが対立関係であることを示すが/しかし/それに対して/一方/けれども
因果
(A→B)
Aが原因でBを引き起こすことを示すだから/なので/そのため/したがって/結果として
説明
(A←B)
BがAを説明することを示すなぜなら/その理由としては

読点の使い方に一貫性を持たせる

読点の使い方に明確なルールはありませんが、一般的に以下のような場合には、読点をつけると読みやすい文章になるでしょう。

1文に2つの文章になるものが存在している時

難関医学部の学生は現役で合格している割合は低く20歳以上の大学1年生も珍しくありません。→難関医学部の学生は現役で合格している割合は低く20歳以上の大学1年生も珍しくありません。

「難関医学部の学生は現役で合格している割合は低い」+「20歳以上の大学1年生も珍しくない」という2つの文章が1文に存在しているので、読点をつけた方が読みやすいでしょう。

接続詞を使う時

投資信託は投資のプロが代わりに分散投資してくれるためわざわざ毎日いつ株を売買するかなどを考えないで済むので時間に余裕がない大学生にもおすすめです。→投資信託は投資のプロが代わりに分散投資してくれるため、わざわざ毎日いつ株を売買するかなどを考えないで済むので、時間に余裕がない大学生にもおすすめです。
社会人としてビジネスを行っていく上で、財務諸表が読めないと話になりません。更に簿記2級まで取得しておけば、経理職の採用に有利になります。ですので簿記の資格は大学生のうちに取得しておくのがおすすめです。→社会人としてビジネスを行っていく上で、財務諸表が読めないと話になりません。更に、簿記2級まで取得しておけば、経理職の採用に有利になります。ですので、簿記の資格は大学生のうちに取得しておくのがおすすめです。

上記の例のように、接続詞を使う際は読点をつけるのが一般的です。

名詞以外の言葉を並列させる時

ピラミッドは文化的・社会的に重要な意味を持っている。→ピラミッドは文化的、社会的に重要な意味を持っている。

名詞以外の言葉(動詞・形容詞・形容動詞・副詞)を列挙する場合は、中点ではなく読点にするのが一般的です。

逆に、「マグロ・イカ・ホタテ・タコ・イクラ」など短い名詞の単語を列挙する際は、読点ではなく中点を使った方が良いでしょう。

修飾語などによって主語が長い時

大学生が投資信託を行うデメリットは短期的な金銭的リターンの小ささにあります。→大学生が投資信託を行うデメリットは、短期的な金銭的リターンの小ささにあります。

「〜な〇〇」「〜をする〇〇」など修飾語によって主語が長く、且つ述語もそれなりに長い時には、主述の間に読点で区切りを入れます。

逆に、主語が短い場合は、読点はつけないのが一般的です。例えば、「デメリットは、リターンが小さいことです」ではなく「デメリットはリターンが小さいことです」と書いた方が自然でしょう。

この辺の「主語が長い、短い」というのには明確なルールはなく、その人ごとの感覚による部分が大きいので、様々な本や論文を読むなどして使い方を身につけていってください。

レポートの一例を解説

実際に筆者が大学生の時に書いたレポートを例にとって、良いところと悪いところを解説していきます。

ちなみに、このレポートの評価は「A」でした。Aというのは上から2番目であり、点数にすると81〜90点レベルです。ですから、高評価ではあるけれども、まだ改善の余地はあるということですね。

医学身体論レポート 現代心理学部映像身体学科2年 ヤマダタロウ

 血液が人間の気質や健康を決定するという「血液信仰」は、医学や生命科学が発達した今日も根強いように思われる。例えば、血液型占いや血液型の本などは女性に人気であるし、一部の人には「血液をサラサラにすれば全ての病気が治る」といった迷信さえも信じられている。
 確かに血液が人間の身体にとって重要であることは言うまでもない。だが、血液が人間の性格までも全て決定してしまうということは考えにくいのだ。実際、心理学者や医学者の多くは、「血液型と性格の因果関係性はほぼない」と否定している。人間の何万もある遺伝子の構成要素のうち、実際に血液型に関係しているのは、ほんの1つか2つだけだと言われている。
 それにも関わらず、なぜ多くの人々は血液型と性格には深い繋がりがあると思い込んでしまうのだろうか。

 まず、1つ目の理由としては、「血液型と性格の因果関係性はほぼない」という表現からも分かるように、科学的な立場から答えようとすると、「絶対に関係がない」と断定することはできないからである。関係があるということを証明するのは簡単だが、関係が全くないことを証明するのは難しいのだ。この「ほとんどない」という表現によって、「少しはあるのではないか」と一般の人々には思われてしまうこともあるのである。
 血液型の思い込みがなくならない他の要因として、血液型性格診断には、ほぼ誰にでも当てはまるような文章や、どうにでも解釈できるような文言が書かれていることが挙げられる。例えば、「B型の人は束縛されるのが苦手である」という文章も、よくよく考えてみれば、B型以外にもほとんどの人に当てはまるのではないだろうか。
 また、「あなたには自分でも気づいていない才能が眠っています」というような自己愛をくすぐることを言われて、悪い気をする人はあまりいないだろう。
 血液型性格診断や心理テストを無条件に信じてしまうのは、自分や友達や家族など、自分と関係のある部分しか見ようとしないという心理的要因も大きく関わっている。加えて、特に性格診断や心理テストの本を買う人は、少なからず自分のことを当ててほしいと思っているのであり、わざわざお金を出して買ったからには、「当たっている」と思いたくなるのである。だからこそ、「自分が思っていることとは少し違う」と感じても、「実はあなたの本性はこうなのです」「実は心の奥底ではこう思っているのです」と言われると否定はできないのだ。

 人は少なからず自分のことをもっと深く知りたいと思っている。伝統的な価値基準が崩れ、自分の生き方や「自分は何者か」ということを自分自身で決めて生きていかなくてはならない現代においては、その欲求は尚更強いと言えるだろう。 そういった再帰的な生き方にどこか息苦しさを覚え、人は他人に自分について問おうとする。
 しかし、他者によって自己の価値観が決定されてしまうことはあっていいのだろうか。私は血液型診断等は全てをありのままに受け入れるのではなく、もっと批判的に見ていかなくてはならないと思う。

このレポートの良い点

序論・結論・本論がはっきりしている

序論・結論・本論がはっきりしているため、文章全体の構成や作者の主張が分かり易くなっています。1行あけになっているところがそれぞれの区切りです。

具体例が豊富に述べられている

抽象的な表現だけではなく、具体例が豊富に述べられているので、読み手はすぐに作者が言わんとしていることを汲み取れます。

このレポートの改善点

客観的なデータが足りない

全体として客観的なデータがほとんど挙げられていませんので、説得力が弱いレポートとなってしまっています。

例えば、「心理学者や医学者の多くは、血液型と性格の因果関係性はほぼないと否定している。人間の何万もある遺伝子の構成要素のうち、実際に血液型に関係しているのは、ほんの1つか2つだけだと言われている」という事実を述べるならば、きちんとその根拠を提示する必要があります。

「心理学の権威である〇〇が書いた〇〇という本に〇〇と記載されている」といった、事実を裏付ける公的な根拠を引用できると、客観的信頼性が増すでしょう。

自分自身の主張が弱い

全体的に講義で教授が言ったことを分かり易くまとめてはいるので、「授業をきちんと聞いていた」ということは評価されるのですが、作者自身の主張が弱いのが大きなマイナスポイントです。

例えば、「私は血液型診断等は全てをありのままに受け入れるのではなく、もっと批判的に見ていかなくてはならないと思う」というのが主張ならば、批判的に見るためには具体的にどうすればいいのか、といったところまで深ぼっていかなくてはならないでしょう。

【大学1年生必見】
リモートワークOKの長期インターン検索
【キャリアバイト】

大学のレポートを書くのにおすすめの参考書

大学生のためのレポート・論文の書き方




執筆の段取り・テーマの決め方・資料の集め方と読み方・レポート構成の考え方・論理的な文章の書き方・表記/引用/参考文献のルールなど、大学のレポートで評価される書き方が分かりやすく解説されています。

大学1年生のための伝わるレポートの書き方




「調べる」「考える」「書いて伝える」という3部構成で、大学におけるレポートの書き方が分かりやすく解説されています。他の参考書よりも、レポートを書く前段階の説明に力を入れているのが特徴です。

タイトルに「大学1年生のための」とありますが、改めてレポートの書き方について勉強し直したい大学2〜4年生の人にもおすすめです。

まとめ

以上、「大学レポートの基本的な書き方!実際のレポートを添削しながら解説」でした。大学のレポートの構成方法や分かりやすい文章を書くための基本などについてご理解頂けたでしょうか。

ちなみに、レポートを提出する際には、表紙をつけなければならないこともあります。レポートの表紙の書き方については、以下の記事を合わせてご覧ください。

大学のレポート/テストに関する記事一覧

関連記事

人気記事

CLABEL(くらべる)は、進学、就職など人生の大切な意思決定をお助けする人生の攻略サイトです。上場企業が提出する「有価証券報告書」や厚生労働省の「国民生活基礎調査」のような公開情報であるデータを論拠に、よりたくさんの方が理解しやすい形で情報を提供していきます。
詳しくはこちら