指定校推薦でも落ちる場合がある?不合格になる人の5つの特徴

最終更新日: 2019/11/29 18:45
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ほぼ99%受かると言われている指定校推薦。しかし、言い換えれば1%の人間は残念ながら落ちてしまうということです。

では、指定校推薦で不合格になってしまう人は一体どのような学生なのでしょうか。この記事では、指定校推薦で落ちてしまう人の特徴を中心として、指定校推薦入試について総合的に解説していきます。

指定校推薦入試を受ける予定のある高校生の方、そしてその親御さんはぜひ最後までご覧ください。

尚、「指定校推薦入試とはどういう入試なのか良く分からない」という人は、落ちないために知っておきたい指定校推薦概略から読んで頂くことをおすすめします。

指定校推薦でも落ちることはあるか?

指定校推薦で落ちることは99%あり得ない

まず結論から先に申し上げると、医学系の学部を除けば、指定校推薦入試で落ちることは99%ありません。指定校推薦に選ばれるためには、まずは校内選抜を勝ち抜く必要がありますが、校内選抜に選ばれればほぼ合格が確約されていると言っていいでしょう。

では、校内選抜に選ばれたにも関わらず、指定校推薦入試で落ちてしまう人には、一体どのような特徴があるのでしょうか。

指定校推薦で落ちる人の5つの特徴

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医学部や歯学部の指定校推薦を受けた学生

ほぼ必ず受かると言われている指定校推薦入試ですが、医学部や歯学部の場合は普通に落とされてしまう場合も少なくありません。

医師や歯科医師というのは、人間の命を預かる責任重大な職業。ですので、校内選抜を勝ち抜いた優秀な学生であっても、実際に面接をしてみて、医療に携わる者として相応しくないと判断されてしまえば落ちてしまうのです。

以下は、2019年度の聖マリアンナ医科大学と獨協医科大学の指定校推薦入試の結果ですが、合格率はどちらも30%前後。指定校推薦でもほとんどの学生が落ちてしまっていることが分かりますね。

聖マリアンナ医科大学獨協医科大学
志願者6767
合格者2022
合格率29%32%

学校内外で大きな問題を犯してしまった学生

たとえ校内選抜で選ばれても、その後に大きな問題を犯してしまうと当然ながら落とされてしまいます。例えば以下のようなケースが考えられるでしょう。

  • 学校内外で喧嘩をして相手に怪我を負わせた
  • お酒をほんの少しだけ飲んでしまったことを学校にバレた
  • アルバイト禁止なのにバイトをしていたことを学校にバレた
  • テストで不正行為に加担した
  • バイクを運転して交通違反を犯した
  • ツイッターやフェイスブックなどで問題のある発言をした

「こんな問題なんて起こすわけがない」と思われるかもしれませんが、油断は禁物です。例えばお酒の場合は、ちょっとした出来心でほんの一口なめた程度でも、学校にバレたら即アウトです。

ツイッターなど不特定多数の人が見ている場では、自分にとっては何気ない発言でも特定の人にとっては不快になるかもしれません。たとえ些細な発言であっても、もし炎上して特定されてしまったら、指定校推薦も落とされてしまうでしょう。

定期テストで赤点をとってしまった学生

先ほどのような大きな問題でなくても、校内選抜に選ばれた後に定期テストで赤点をとってしまった場合も、指定校推薦が取り消しになってしまう可能性があります。

指定校推薦に推薦する学生というのはその学校の代表であり、学校側としては赤点をとるような学生を大学に推薦するわけにはいかないからです。

「赤点なんてとるわけない」と思われるかもしれませんが、指定校推薦に選ばれるためにこれまで頑張ってきた高校生にとっては、やはり校内選抜に選ばれた時点で一気に気が抜けてしまうのです。それで赤点をとってしまう学生も少なくありません。

ですから、校内選抜で選ばれたとしても、それだけで「もう合格した」と気を抜いてしまわないようにしましょう。

面接で全くコミュニケーションをとれない学生

面接で全くコミュニケーションをとれない学生も指定校推薦で不合格になりやすいです。

指定校推薦入試の面接はそもそも合格させることを前提として進められるので、話す内容の良し悪しで合否が左右されることはほぼありません。

ですが、全くコミュニケーションがとれなかったり、志望動機が支離滅裂であったり、質問に対してあまりにも的外れの回答をしていると面接で不合格になってしまいます。

本番は誰だって緊張してしまうのが面接というもの。そんな中で与えられる質問にしっかりと応えるためには、事前にどんな質問が聞かれるのかを知り、十分に対策しておくことが欠かせません。面接で落ちないためにも、高校の先生と最低3回程度は面接の練習をしておくようにしましょう。

指定校推薦の面接において特に重要となるのは、「なぜその大学を志望したのか」という志望動機です。志望動機を話す時は、特に以下のような点に気をつけて話すようにしましょう。

  • 志望理由は1〜2分程度で話す
  • 「なぜこの大学でなければいけないのか」を伝える
  • 今努力していることをしっかりとアピールする
  • 具体的なエピソードを交えて話す

志望理由は1〜2分程度で話す

大学の志望理由を話す時間は、長すぎても短すぎてもいけません。あまりにも短いとやる気がないと見なされてしまいますし、かと言ってダラダラと長く喋ってもまとまりがなくて面接官は飽きてしまいます。

ですので、大体の目安として、1〜2分程度で志望理由を話せるように練習しておくのが望ましいと言えるでしょう。

「なぜこの大学でなければいけないのか」を伝える

指定校推薦で落とされる志望動機としてよくありがちなのは、「その大学の」志望理由ではなく、学びたい学問の志望理由になってしまっているパターンです。

例えば、〇〇大学の法学部の志望理由として「弁護士になって真実を追求したいから」などといった事を話していては、たとえ指定校推薦の面接であってもマイナス評価を与えてしまうでしょう。

なぜならば、面接官が一番知りたいのは、なぜ法学部を選んだかではなく、「他にも数多くの法学部があるのに、なぜうちの法学部を選んだのか」であるからです。

ですので、志望大学のカリキュラムや所属教員などについて事前にしっかりと調査して、 「なぜこの大学でなければいけないのか」をしっかりと話せるようにしておくことが指定校推薦に受かるためには欠かせません。

今努力していることをしっかりとアピールする

志望動機というと「この大学に入ってこんなことに挑戦したいです」といったことだけをアピールしがちですが、未来だけでなく現在に意識を置いて話すことも指定校推薦では大切です。

つまり、大学に入ってから自分のやりたいことを実現するために、今実際に現在進行形で努力していることを具体的に示すようにすることが指定校推薦の面接で受かるコツだと言えるでしょう。

具体的なエピソードを交えて話す

抽象的な文言をただ並べるのではなく、実際に自分自身が体験したエピソードを交えたり、具体的な数値や人名を挙げて話すことで話の説得力が増します。

もちろん面接の時間は限られていますから、ダラダラと話すのではなく、簡潔にエピソードをまとめられるように練習しておきましょう。

これらの点に気をつけて志望動機を話せば、指定校推薦の面接で落ちることはないでしょう。尚、指定校推薦などの面接でよく聞かれる質問例と回答例に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。

面接で遅刻してしまった学生

どうしてもやむを得ない事情があった場合は別ですが、面接で遅刻や欠席をしてしまった場合でも落とされてしまうでしょう。指定校推薦は大学と高校の信頼関係により成り立っており、遅刻するというのはその信頼関係を大きく裏切る行為だからです。

ですので、指定校推薦入試の面接当日は、できるだけ早く家を出て余裕を持って到着できるようにしましょう。

指定校推薦前の校内選抜で落ちる人とは

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指定校推薦に選ばれるための校内選抜に落ちてしまう人の特徴も説明しておきましょう。校内選抜では、主に学校での成績(評定平均値)や普段の生活態度をもとに選抜されます。

しかしながら、成績優秀で品行方正なのに校内選抜で落ちてしまう学生も中にはいます、成績は優秀なのに校内選抜に落ちてしまう学生というのは、一言で言うと勉強以外は何もやっていない学生なのです。

先ほども申し上げたように、指定校推薦で推薦する学生というのはその学校の「顔」となる存在なので、勉強だけでなくスポーツや文化活動などマルチに活躍している学生が好まれます。勉強ができるのは当たり前で、それにプラスαの要素が求められるということです。

スポーツや文化活動において優れた実績をおさめているのが理想的ではありますが、そうでなくても勉強一筋ではなく、何かしらの部活動やボランティア活動には注力しておくようにしましょう。

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落ちないために知っておきたい指定校推薦概略

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そもそも指定校推薦入試とは

指定校推薦入試とは、各大学が指定した高校の生徒のみが受験できる推薦入試です。

ですので、自分の通っている高校が指定校に選ばれていなければ出願することはできません。必ず担任の先生に「今年はどこの大学の指定校推薦があるのか」を事前に確認するようにしましょう。

指定校推薦の出願条件

指定校推薦に出願するには、まず大前提として各大学が定める評定平均値を満たさなくてはいけません。評定平均値とは、高校1年生から出願時までの成績の平均値のことであり、1〜5までの5段階で表します。

大体の目安として評定平均値が4.0以上であれば、難関校を除いてほとんどの大学に出願できるでしょう。ただし、高ければ高いのに越したことはありませんし、5.0を目指すつもりで勉強しないと実際に4.0以上を獲得するのは難しいと言えます。

指定校推薦の鍵になる評定平均値の計算

指定校推薦入試に出願する際に一定以上の値を満たさなければならない「評定平均値」の計算方法について確認しておきましょう。

評定平均値は高校3年間で履修した各科目の評定(5段階)を全部足して、科目数で割った数値になります。小数点以下第2位を四捨五入するため、3.5や4.0といった数値になるのです。

例えば、以下のような成績の場合、評定平均値は(5+2+4+3+5)÷5=3.8になりますね。(実際はもっと科目数が多いです)

科目評定
国語5
数学2
英語4
理科3
社会5

また、10段階評価の場合の5段階評価への直し方は学校によって異なりますので注意しましょう。

指定校推薦の大まかな流れ

1:高校で募集を開始(6〜8月頃)

2:校内選抜(10月頃まで)

3:出願時期(10〜11月頃)

4:指定校推薦入試(11月頃)

5:合格発表(11〜12月頃)

指定校推薦入試の大まかな流れとしては、まず6〜8月頃に各高校で募集が開始されます。

そして、その後校内選抜(高校内で指定校推薦入試に推薦する学生を選抜すること)が行われ、どの高校でも10月頃までには指定校推薦に推薦する生徒が決定されるのが一般的。

校内選抜に選ばれた生徒は10〜11月頃に各大学に出願し、各大学の指定校推薦入試を受けて、11〜12月頃に合否が決定されるというのが主な流れです。

ただし、これは一般的な流れであり、大学によってはこの日程と大きくズレている学校もあるので、必ず担任の先生に指定校推薦の詳細な流れについてはよく確認しておくようにしましょう。

指定校推薦のメリットとデメリット

指定校推薦のメリット・デメリット、指定校推薦に向いている人は以下の通りです。

指定校推薦のメリット

  • 校内選抜に選ばれればほぼ落ちることはない
  • 一般入試より早い時期に合否が出る
  • 試験は面接や小論文が中心で、学力試験が課されることは少ない

指定校推薦のデメリット

  • 入学を確約されている大学が多い(合格したら他大学を受けることができない)
  • 大学入学後もずっと出身高校の代表として振舞っていかなければならない
  • 校内選抜を勝ち抜かなければ出願することができない

指定校推薦に向いている学生

  • 高校の定期テストの成績が良い学生
  • スポーツ活動や文化活動で優れた実績がある学生
  • 自分の高校の指定校推薦で行ける大学の中にどうしても行きたい大学がある学生
  • 早く大学合格を決めたい学生

指定校推薦の試験内容

指定校推薦入試の試験内容は各大学によって異なりますが、一般的には小論文と面接が課される場合が多いです。

指定校推薦入試は合格がほぼ99%確定している試験ではありますが、もしもという場合もあるので最低限の対策はしておいた方がいいでしょう。

小論文

小論文とは、与えられた問題に対して自分の意見を文章で表現する試験です。小論文の問題には、例えば以下のようなものがあります。

経営学部の例

集団において、リーダーシップをとれるタイプの人間ととれないタイプの人間の違いはどのような点にあると思いますか。また、あなたはどちらのタイプに近いか、具体的なエピソードを踏まえて述べなさい。

社会学部の例

SNSでのコミュニケーションが若者の人間関係に与える影響に関して、具体例を挙げながらあなたの考えを述べなさい。

指定校推薦入試は合格がほぼ99%確定している試験なので、内容の良し悪しが合否に大きく左右することはそこまでありません。

問われている事柄に対して全く的外れなことを書いたり、あまりにも不自然な日本語の使い方をしなければ問題ないでしょう。「とりあえず白紙で出さなければ指定校推薦の小論文は受かる」と言う人もいます。

面接

指定校推薦入試の面接では、基本的なコミュニケーションがとれるか、人間として問題ないかなど、最低限のことをチェックされます。

ただ、繰り返しますが、たとえ指定校推薦の面接であっても、全くコミュニケーションがとれなかったり、志望動機が支離滅裂であったり、質問に対してあまりにも的外れの回答をしていると落ちてしまうでしょう。ですので、高校の先生と最低限の練習はしておくようにしてください。

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まとめ

ここまで指定校推薦で落ちてしまう人の特徴を解説してきました。評定平均値が高いことや生活態度に問題がないことは大前提ですが、勉強以外のアピールポイントが何もないと校内選抜で落ちてしまうでしょう。

校内選抜に通った後は、医学部や歯学部でない限り99%落ちることはありません。大きな問題を起こしたり、赤点をとったり、面接で遅刻をしなければ大丈夫でしょう。

しかし、人は気を抜くと無意識で何か問題を起こしてしまうものですから、校内選抜に選ばれたからといって決して油断しないことが大切です。

尚、高校の勉強を頑張らなければ、当然ながら校内選抜に選ばれることはありませんので、指定校推薦合格を目指している方は、以下の高校の勉強に関する記事も合わせてご覧になることをおすすめします。

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