高校の世界史勉強法!定期テスト対策から大学受験まで

最終更新日: 2019/12/03 14:33

高校に入ると世界史の勉強が新たに始まります。

日本史を中心に勉強する中学までの歴史では、公民科目の理解に必要な基礎的な話題(フランス革命や第二次世界大戦など)以外ほとんど世界史に触れないため、授業中は耳慣れない単語に何度も出会うことになると思います。

さまざまな地域で展開される歴史の複雑な流れを理解しつつ覚えていくにはどうすれば良いのでしょうか。

この記事では、世界史の初心者から難関大受験生まで対応した世界史の勉強法を紹介しています。

世界史は覚える量は膨大ですが、その分勉強する分だけ安定して点数が取れる科目なので頑張っていきましょう。

高校の世界史勉強法【基本編】

「世界史A」と「世界史B」の違いは?

高校の「世界史A」は主に近現代史が中心で、「世界史B」は古代から現代までを扱う科目です。内容は「世界史B」のほうが近現代史を含め「世界史A」より詳しく勉強します。

ほとんどの大学は入試に「世界史B」を課しているので、特別な理由(ex.世界史Aでも受験できる、高校で必修科目、など)がない限り「世界史B」をやるのをおすすめします。

「世界史B」にも入門向けの教材はたくさんあるので、初学者でもあえて「世界史A」から始める必要はありません。

世界史の教科書はすごい

膨大な量のまとまった知識を覚えるのに最も効率の良い方法はメインとなる教材を一つ決めてしまうことです。

何度も反復して読むことで歴史の骨格がしっかりと把握できるようになります。

さて、メイン教材の選び方ですが、これはもう教科書一択と言って良いでしょう。

学校の教科書を嫌う高校生は少なくありませんが、世界史の教科書を侮るなかれ。

検定済みの世界史の教科書は、歴史界ではレジェンド級の超有名教授が数多く携わっている超豪華本で、洗練された記述と濃密な内容は並の参考書数十冊にも勝るものです。

これを使わないのはもったいないのでぜひ教科書を使い込みましょう。

あれこれ参考書選びに悩むよりは一途に教科書と向き合った方が早く世界史を理解出来るようになります。

教科書は高校で配布されたものを使っていれば特に問題はありませんが、自分で選ぶならば山川出版社の「詳説世界史B 改訂版」がおすすめです。難関大学を受験する場合かつ時間に余裕がある場合は2冊目を用意して読み比べても良いでしょう。

山川出版社 詳説世界史B 改訂版

山川出版社の教科書はオーソドックスかつ過不足ない内容で、高校世界史における王道中の王道。大学の先生がイメージする歴史の教科書といえばだいたい山川出版社発行のものです。

敢えて欠点を上げるとすれば図版がやや少ないところと、いかにも「教科書」という感じの記述に好みが分かれるところがありますが、これを使っていればどんな大学にも対応できます。

東京書籍 世界史B

こちらは少しマニアックな単語も扱っていますが、大局的な世界史の流れの記述に定評がある教科書です。山川出版社の教科書を使っている人は2冊目におすすめです。

用語集と資料集を活用しよう

高校の教科書だけでは紙面も限られているため、世界史の用語集や資料集も活用しましょう。特に教科書の本文に場所の名前が出てきたら、資料集の地図で逐一確認することがとても大切です。資料集は年表や時代ごとの勢力図がきれいに整理されているため、うまく使えば勉強の効率を格段に上げることができます。

用語集は教科書に出てきた単語の理解を深めるのに役立ちます。

用語集にはかなりマニアックな単語も載っているので主に辞書的な利用で充分ですが、早慶上智を受験する場合はガッツリ全文を読み込みましょう。

特に山川出版社の世界史用語集は、入試問題を作成している大学の先生も参照しているため、世界史でセンター試験以上の難易度を課す大学の受験生には必携です。

山川出版社 世界史用語集

大学受験に世界史を使おうと思っている人にとっては必携書です。高校の定期テストでやれば充分という人でも、理解を助けてくれるツールとして持っていて損はありません。

資料集 山川 詳説世界史図録

資料集は高校で配られたものを使っていればどれでもOKですが、山川出版社のものはやはり安心です。

資料集 浜島書店 ニューステージ世界史詳覧

浜島書店の資料集は、近年の入試傾向をこまめに反映させていることに定評があります。資料集を持っていない人で新たに購入を考えている人はこれがおすすめです。

教科書が難しくて読めない時は

世界史の教科書はとても有用ですが、慣れないカタカナ名詞や複雑な事件の流れが錯綜する世界史ですから、「どうしても世界史の教科書は難しくて読めない!途中で投げ出してしまう!」という人がいるのも高校生なら無理はありません。

世界史は暗記科目なので、無理して教科書を読み続けていればゆくゆくは理解できるようにはなるのですが、挫折して世界史を嫌いになってしまうよりはハードルを下げたほうがマシです。

そこで役に立つのが入門向けの参考書です。一応、普通の教科書より簡潔に書かれた世界史の教科書もありますが、ここでは本当に世界史に苦手意識を持っている人にも戸口を広げて見たいと思います。

ただし、参考書で一通り学んだら、最終的には教科書に立ち返ってそちらをメインに学習することを忘れないでください。

漫画で世界史を通読する

「もう本当に世界史が訳わからん!」「何が面白いか微塵も理解できない!」というくらい世界史アレルギーな人は、足がかりとして学習まんがをよんで全体のイメージを把握するのも手です。

学研まんがの「世界の歴史」シリーズは、子供の頃に読んでいた人もいるのではないでしょうか。

「高校生にもなって何をいまさら……」と思う人もいるかも知れませんが、学研まんがは子供向けではあるものの、監修には有名な教授も携わっている立派な入門書です。最近リニューアルされた版では、絵柄も今風にアップデートされていて楽しく読めると思います。

学研まんが NEW世界の歴史

世界史の流れを掴むための参考書

「教科書の文章は固くて読みにくい」という意見がありますが、これは一概に「甘え」とは言い切れない面もあります。

というのも、教科書には実証的な史実関係や通説を書くことはできますが、主観が含まれる記述をすることができません。つまり、「こうすると理解しやすい、覚えやすい」といったナビゲーションを教科書には書けないのです。

また、学校で配られる以上「最低限ここまでは盛り込まなければいけない」という内容の基準も設けられていて、教科書という枠組のなかでは「わかりやすい解説」には限界があるからです。

教科書を読むのが少ししんどいと思っている初学者の高校生は、もう少し砕けた文体の参考書を活用していきましょう。

ここに紹介する参考書はシリーズ化されていて分量もおおいですが、字が大きく解説も平易なためサクサク読み進めることができます。初学者だけでなく、独学で世界史をやる人や、世界史の授業を聞き逃してしまった人にもおすすめです。

ナビゲーター世界史

『ナビゲーター世界史』は山川出版社発行の講義型の世界史参考書。オーソドックスで優しい語り口で、世界史を初めて学ぶ人にもおすすめです。付属の問題集はやってもやらなくても大丈夫です。

青木裕司 世界史B講義の実況中継

こちらの『実況中継』シリーズはナビゲーター世界史よりも砕けたノリで解説しています。少しマニアックな単語も多いですが、手書きの図などもたくさん出てきて楽しく読み進められます。第5巻は文化史にフォーカスを当てた少し珍しい参考書に立っています。

高校の世界史勉強法【難関大学受験編】

一問一答を活用しよう

世界史という科目を学んでいく上で、史実関係を理解していくことはとても大切ですが、やはり究極的には暗記科目です。一問一答は歴史用語を暗記する上で最もシステマティックな方法のひとつなのでおすすめです。教科書が難しい場合、暗記から入って理解に結びつけていくスタイルを取っていくのも良いでしょう。

山川 世界史一問一答

山川出版社の一問一答は、前述の山川世界史用語集にぴったり準拠して作られています。少しマイナーな単語も含まれますが、基本的な用語を過不足なく抑えている点とシンプルなレイアウトで非常に使いやすい一冊です。

東進 世界史B一問一答

早慶上智や一橋大学を世界史で受験する人にはこちらもおすすめです。内容はかなりハイレベルなので、時間のない人は手を出さないほうが良いですが、一冊やり込めば周りの受験生とは差が付きます。

基本的な用語が一通り頭に入った状態からとりかかるようにしましょう。年号も赤シートで隠れるようになっているのが便利です。

問題演習

暗記科目である世界史は、実践でも知っていることを答えればきちんと得点できるので、必ずしも問題集まで手を出す必要はありません。ただし、論述を課す大学の場合は数をこなして対策をしておくほうが吉でしょう。

また、出題の傾向を掴むために志望校の赤本やセンター試験の過去問を直前期に解くのも大切です。

以下にいくつか世界史の問題集を紹介します。

センター試験対策

センター試験では教科書レベルの知識を覚えていれば十二分に対応できますが、やはり独特の問題形式に慣れておいたほうがケアレスミスが減らせます。一通り通史を学び終えたら定期的に解きましょう。

論述

世界史の論述は、教科書の本文を再現できるかにかかっているといっても過言ではありません。論述用の問題集もありますが、志望校の過去問を解きながら抜け穴を探し、教科書を再び読み込んだほうが効率が良いでしょう。できれば解答を先生に添削してもらうと、より洗練された解答を書く力がつきます。

Z会 実力をつける世界史100題

「実力をつける世界史100題」は世界史の問題集の中でも最高峰の難しさです。正直ここまでやり込む必要のある大学は少ないですが、早慶の世界史が難しい学部を受験する人は総仕上げとしておすすめです。この問題集の良いところは解説が非常に詳しいところと、問題文がテーマごとにまとまった文章になっているところです。世界史に自信のある人は試してみてください。

高校の世界史を勉強するポイント

年号は覚えなきゃいけないの?

年号の暗記は、もともと暗記科目と言われる世界史の中でも最も無味乾燥な作業で、大嫌いだという人は少なくないでしょう。

実際、「〇〇という出来事が起きたのは何年か?」と、正確な年号をピンポイントで答えさせる問題は入試にはあまり出てきませんし、出たとしても配点は低いので世界史が重要な科目でないなら割り切って捨ててしまうのも一つの選択肢です。

しかし世界史で高得点を狙いたい場合、重要な出来事の年号は覚えておいた方が良いでしょう。年号の暗記自体に意味があるというよりは、知っていると歴史の流れを理解するツールとして役に立つからです。

もちろん年号を暗記することで年号問題や並び替えに漏れなく得点できるようにはなりますが、論述問題や難しめの選択問題の時も、年号を覚えていると文章に歴史的な整合性があるかを速やかに確認できます。

とはいえ、やはり膨大な量の数字を機械的に覚えていく作業は苦痛ですよね。すべての事件の出来事を暗記する必要はないので、重要なものに絞って覚えれば良いのですが、それでもやはり覚える量は少なくはなりません。

そこでおすすめなのが語呂合わせです。便利な参考書もありますが、自分でオリジナルの語呂合わせを考えてみるのも楽しいかも知れません。

新世界史 頻出年代暗記

『新世界史 頻出年代暗記』は語呂合わせで効率よく勉強できますが、少し分量が多いので、マニアックなものは飛ばしても良いでしょう。

マニアックすぎる知識を深追いするのはやめよう

ここまで世界史の勉強法について色々と紹介しましたが、よっぽど歴史が好きだったり、世界史に時間を費やせる私立専願受験生や浪人生でもない限りは枝葉末節な知識にこだわる必要はありません。

大半の高校生にとっては歴史科目は基本的なところでもれなく得点することに専念し、あとは英語や数学など優先度の高い科目に回すのが受験のセオリーです。

世界史の勉強に慣れた後も、あまりたくさんの教材に手を広げすぎず、骨格となるところを重点的に勉強する姿勢は忘れないようにしましょう。

まとめ

以上、「高校の世界史の勉強法!定期テスト対策から大学受験まで」でした。世界史は暗記を苦痛に感じる人にとっては大変かもしれませんが、数ある科目の中でも最も努力を裏切らない科目です。

また、世界史には人文科学や社会科学の礎となるエッセンスがたくさん盛り込まれており、きちんと勉強すれば一生モノの教養も身につく非常に学ぶ意義のある科目です。

やり始めは退屈でも、深く学んでいくにつれて試験で高得点を取る以上の面白さを見出すことがきっとできるはずなので、頑張っていきましょう。

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